飛沫防止対策のカーテンが逆効果になることも!クリーンルームの仕組みでウィルスを追い出そう

飛沫防止パネルの設置によってコロナウィルスの巣窟になる恐れ

最近は町のお店などに行くと、レジのスペースやカウンターなどを、透明の塩ビシートカーテンやアクリル板の衝立で囲うこのが見られます。

コロナウィルスの感染を防ぐための方法としては、間違ってはいませんが、クリーンルームの専門家から見ると、たまに逆効果になるのでは?と思うような事例も見られます。

コロナ対策として、ビニールのカーテンなどで囲ってしまうこと自体は間違ってはいません。

しかし、多くの場合、外からコロナウィルスが侵入することに対して考えられてはいるものの、万が一、コロナウィルスがそのカーテン内に入ってしまった場合の時のことまで考えられて作られているものが少ないからです。

極端なことを言えば、カーテンに囲われたブース内にどんどんとコロナウィルスが閉じ込められ、コロナウィルスの巣窟となってしまいかねないのです。

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ウィルスは非常に小さい

コロナウィルスは空中に漂い続ける

どうすればコロナウィルスを追い出すことのできるブースを作れるかをお話しする前に、まずコロナウィルスの性質を理解する必要があります。

コロナウィルスは、目に見えないほど小さな微生物で、大きさは0.02~0.3マイクロメートルほどです。

数字だけを聞いても、なかなか想像がつかないと思いますが、これがどれほど小さいかというと、例えば、髪の毛の太さは100マイクロメートルですから、その1000分の1程度の大きさ、髪の毛を縦に千等分したほどの大きさということになります。

こんなに小さなものですから、空中に放出されると、いつまでも空中を漂うこととなります。つまり、もし飛沫防止ブースの中にコロナウィルスが入ってきてしまったら、その中でずっと漂い続けるのです。

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クリーンルームにおけるウィルス対策

クリーンルームでは、そもそもウィルスなどが中に入ってこないように設計されていますが、同時に中に入ってしまったウィルスなどが自然に外に出ていくようにも設計されています。

これは、陽圧によって空気の流れを作り出すことによって実現しています。

空気は圧力の高いところから低いところに向かって流れます。つまり圧力の高低を作り出すことによって、空気の流れを作り出すことができるのです。

この性質をつかって、クリーンルーム内の圧力を高めることで、常にクリーンルーム内から外に向かって空気の流れを作り出すことで、クリーンルーム内の異物、埃、ウィルスなどが、外に排出されるようになっています。

クリーンルームでは、ダンパーと呼ばれるもので、気圧をコントロールしています。

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飛沫防止カーテンからウィルスを追い出す方法

もちろん、飛沫防止ブースでも、この考え方を利用し、中から外へと空気が流れるようにすれば、中にウィルスがたまるようなこともありませんし、また、外から中にウィルスが入りそうになったときでも、空気の流れによってブロックすることができるのです。

一番簡単にできて、安価で実用的なのは、サーキュレーターを使用する方法です。

サーキュレーターというのは、扇風機に非常に似たもので、両社とも風を作り出すものですが、サーキュレーターの場合は、扇風機よりもより、指向性を持った風を作り出します。

このサーキュレーターを飛沫防止カーテンに覆われたブース内に設置して、隙間に向けて設置することによって、飛沫防止カーテンのブース内から外に向かう空気の流れを常に作り出すことができます。

これによって、万が一、コロナウィルスが飛沫防止カーテンに覆われたブース内に入ってきてしまっても、外に排出されるようになります。

なお、これを、扇風機を使ってもいいのですが、扇風機の場合、風を拡散する傾向があるため、かえってブース内にウィルスをまき散らしてしまう危険性も高まります。しかしながら、風を作り出すことで、カーテン内の圧力を高める効果はありますので、扇風機を全く使わないよりは、いくらかはましでしょう。

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左が扇風機で右がサーキュレター

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