マスクを生産するためにはどの程度のクリーンルームが必要か?
マスク生産工場のためのクリーンルームの注文が相次いでいます
全国に緊急宣言がだされたこともあり、多くの事業所は自粛を余儀なくされています。そんななか、弊社も例外ではありません。クリーンルームの施工もそれにともなって、無期限延期となり、自宅待機を余儀なくされている次第です。
しかしながら、同時に、マスク生産の新設のためのクリーンルームの問合せも急増しています。
マスク生産にはどのようなクリーンルームが必要になるのでしょうか?
マスク生産設備に必要なクリーンルームとは?
どのようなクリーンルームが必要であるのか、それはマスクが医療用のものであるのか、そうでないかによって全く変わってきます。
医療用のマスクの場合、当然のことながら医療品製造に求められる品質基準である「製造管理及び品質管理の基準(QMS)の遵守」が求められるため、非常に高度なクリーンルームが必要となります。
一方、医療用ではないマスクの場合、極端な話を言えば、クリーンルームである必要さえありません。とはいえ、それでもやはり、クリーンルームを備えることを強くおすすめします。
マスクの不良品問題が政府の支持率低下を招く
コロナウィルス対策として日本政府が全世帯にマスクの配布を決定しました。そこで驚くべき報告が全国各地から相次ぎました。 届いた布マスクの一部に「汚れがついている」とか「髪の毛やほこりが入っている」といった報告が相次いだのです。
ただでさえ日本政府の対応が右往左往していた印象を与えていた中で、配布したマスクにそうした異物混入があったということで、さらに日本政府の信用が失墜してしまい、国民不信、ひいては支持率の低下にまで影響していると言われています。
実はこうした異物混入は、クリーンルームがあればほぼ防げたことだと考えます。つまり、クリーンルームさえ備わっていれば、政権の支持率を守れたかもしれないのです。
政府が配布したマスクに不良品が出た理由
製造ラインに詳しい人に言わせれば、今、マスク製造のラインはほとんどが機械によって自動化されているため、髪の毛やほこりといった異物混入は、製造ラインにおいてはありえないことだといいます。
異物混入が
どこで出たのでしょうか。それはおそらく、包装やパッキングの工程ではないかと言います。
「急激な需要増加に対応するために、一時的に向上などの一部をマスク生産ラインに割り当てたのでしょうか。あるいは、クリーンルームの体裁は整えたけれども、その運用方法を利用者が全く理解していないような環境でマスクが生産されたんだと思います。生産ラインは機械なので異物混入することはほぼありませんが、包装やパッキングはどうしても人間の手が必要になることが多く、そこが衛生環境が整っていなければ、簡単に異物混入してしまいます。」
逆に言えば、クリーンルームにすることで、不良品率を飛躍的に改善することができたのです。
医療品ではないマスク生産に必要なクラスは1万から10万
医療品ではないマスクの生産設備の場合、それほど高度なクリーンルームは必要ではありません。髪の毛などの混入を防ぐクリーンルームのクラスは、クラス10,000から100,000程度で充分でしょう。
また、製造ラインによっては、一部のみをクリーンルームにすることで、設備の工期の劇的な短縮や、コストを大幅に抑えることもできます。弊社は医療系のクリーンルームを得意分野としていますので、金額を抑えつつも、高水準でのクリーンルーム施工を可能としています。
マスク生産設備でクリーンルームの施工をお考えの方は、ぜひ、弊社プリートアイにご相談ください。